よみもの

犬の脱水症状にもご注意を!  【わんこも人も熱中症対策】

サボテンと水

過去最速で梅雨明けした関東地方。
急な暑さに熱中症対策など、慌てていませんか?

6月にして猛暑日の気温の中でイベント出店し、このままだと本気でヤバイ!!
と、思った店主がわんこと飼い主の熱中症対策をお勉強しました。

観測史上初めての猛暑日にイベント出店・・・

青空と白いテント マルシェの様子

2022年の6月25日、26日は東京都心で午前中に気温が35℃を超える2日連続の
猛暑日でした。
東京都心で6月に2日連続で猛暑日になるのは観測史上初めてのことだったとか。
5月のイベント出店の時は常に天気予報とにらめっこで
気にしていたのは雨予報のことばかりでした。
6月のイベントも梅雨真っ最中なので、当然、雨の予報に気を揉むことになるだろう
と、予測していたのですが。。。

この日、イベント出店したのは埼玉県飯能市にあるメッツァビレッジで
毎月1回開催される「森と湖のマルシェ」
さまざまなアーティストの作品や美味しいキッチンカーが出店していて
湖畔の散歩も楽しめる素敵なマルシェです。

が、今回のマルシェはちょっと、いや、とても過酷なマルシェでした!
1日目、朝の準備段階で汗だく。。
500mlのペットボトルを3本、凍らせて持って行きましたが
あっという間に解凍されてしまい・・・
最終的には8本(合計4リットル!!)の水分を摂取しましたが
ほとんどトイレには行かず。
会場を歩いているお客さまも真っ赤な顔で正直、マルシェを覗く
余裕もない様子でした。。。

2日目、前日の教訓から水分にプラスして梅干しを持参しました。
そして、氷!この氷が後にとても役立ちました。

前日よりは風があり少しは過ごしやすいかな?
いやいや、でもこの暑さは尋常じゃない!
油断するとすぐに熱中症になってしまう!
梅干しをかじり、ペットボトルで常に水分補給しながら
首には氷を手ぬぐいで包んで直に当てて血流から体温を下げようと試みました。
結果、なんとか持ち堪え無事にマルシェは終了し帰宅することが出来ました。

水分の欠乏(脱水症状)

後日、「あの時の状況は結構危なかったのでは?」と思い、7月・8月とまだまだ暑い日のイベントも予定されているため少し【脱水・熱中症】についてお勉強しました。

動物は、体内の約60%が水分で占めています。(体の状態・年齢で異なる。)
その水分量の数パーセント以上を失うと健康に影響があらわれ、
さらに大量の損失では最悪の場合、死に至ると言われています。

・5%以下の喪失         :特に症状なし
・5~6%以下の喪失       :皮膚の弾力性がわずかに低下する
・6~10%の喪失            :皮膚の弾力性が低下する
・10%~12%以下の喪失:皮膚の弾力性が激しく低下する
・12%~15%以下の喪失:ショック症状。瀕死の状態

上記の症状を踏まえ、脱水のチェック方法として
犬の首のたるんだ皮膚を持ち上げて離す、という方法があります。
すぐに元に戻る場合は正常。
皮膚がゆっくり戻る場合は脱水状態の可能性があります。
脱水状態になる原因は熱中症以外にも様々ですので、愛犬の状態をよく観察して
早めに動物病院へ相談しましょう。

ちなみに・・・
人間の脱水症状を確認する方法として「ツルゴール反応」というものがあります。
犬の首の皮を持ち上げるのと同じように、手の甲の皮膚をつまんで
持ち上げます。
上記の犬の脱水状態の確認と同じくすぐに元に戻れば正常。
元に戻るのに2秒以上かかる場合は脱水の可能性を疑うそうです。
人も犬も、覚えておくと身体の状態を観察するのに役立ちますね。

脱水時などの飲み物の作り方

いつもと状態が違う、体調に異変を感じるといった場合は
獣医師など専門的な判断のできる機関に相談が大前提ですが、
知識として脱水時の飲みのもの作り方なども覚えておくと便利です。

水と砂糖と塩

✔︎水:1L(一度沸騰させたもの)
✔︎砂糖:大さじ4+1/2杯(40g)
✔︎塩:小さじ1/2杯(3g)
上記をまぜる。

今はドラッグストアやコンビニなどでOS-1と呼ばれる経口補水液が
すぐに手に入るのであくまでもどうしてもの応急処置のときだけに
使用することになると思いますが、知識として。。。

何はともあれ、無理をしない!!!

自分や愛犬の身体の変化を理解するために、知識として脱水時の状態や
応急処置の方法などを身につけておくのはとても大切なことです。
ですが、まずは「無理をしない!!」ことだと思います。
連日続く猛暑は今までの暑さと違う!ということを自覚し、
冷房などを適切に使用し、自分の身体や愛犬の様子に気を配り、
無理のない生活をしてなんとか乗り切りたいものですね。